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※本記事は『凶乱令嬢ニア・リストン』コミックス第1巻〜第7巻の内容を含むネタバレありです。
『凶乱令嬢ニア・リストン』の中でも、読者人気が急上昇中なのが 元マフィアの用心棒にして、現在は居酒屋「薄明りの影鼠亭」の店主・アンゼルです。
黒スーツにネクタイというきっちりした見た目、鉄パイプを契約武装で呼び出す戦闘スタイル、 そしてニアの弟子としての成長ぶり――。
ここでは、コミックの描写をもとに、 アンゼルの経歴・性格・戦い方・氣の才能・物語上の役割をまとめて解説します。
1. アンゼルの基本プロフィール
- 名前:アンゼル
- 初登場:コミカライズ第1巻第3話(マフィアの用心棒として)
- 肩書き:元マフィアの用心棒/居酒屋「薄明りの影鼠亭」の店主
- 戦闘スタイル:鉄パイプ使い(契約武装で瞬時に鉄パイプを呼び出す)+後に「氣」の使い手
- 立ち位置:裏社会と表社会の「境界」に立つ、大人サイドの主要キャラクター
乱暴な口調とぶっきらぼうな態度の一方で、根はかなり真面目で誠実。
厄介ごとを押しつけられては文句を言いながらも、結局きちんと片付けてしまう「面倒見のいいトラブルシューター」です。
2. ニアとの最初の出会いと、居酒屋開店まで
2-1. 「殴り合い」から始まる縁(第1巻第3話)
アンゼルとニアの出会いは、第1巻第3話。
劇団氷結薔薇の看板候補女優・シャロがチンピラに絡まれているところへニアが乱入し、 一瞬で片付けたことがきっかけです。
その裏にはマフィアの影があり、マフィア側の用心棒として登場するのがアンゼル。
ニアと対峙したアンゼルは、一応プロの用心棒として奮戦するものの、 相手が悪すぎた結果、マフィア一味ごとまとめて叩きのめされる形になります。
2-2. 無職用心棒から、居酒屋の店主へ
マフィアが壊滅状態になり、事実上アンゼルは職を失った状態に。
そこでニアが口にしたのが、 「それなら居酒屋でもやればいい」というニュアンスの提案です。
こうして開店したのが、後に物語の重要な舞台にもなる 居酒屋「薄明りの影鼠亭」。
ニアの“差し金”で開いた店ではあるものの、アンゼル自身も 店と常連客のことをかなり気に入っている様子が描かれています。
なお、店では未成年のニアにアルコールは出さず、きちんとジュースだけを出すなど、 見た目に反して常識と節度を守る大人でもあります。
3. 「育ちが悪いからこそ、見た目だけはきちんと」スーツ姿に込められた美学
3-1. 黒スーツ+ネクタイは「武装」であり「礼儀」(第5巻第24話)
第5巻第24話、ニア一行が魔獣狩りに出発する飛行船のシーンで、
ニアから「二人はどうしてスーツなの? 普段着?」と聞かれたアンゼルとフレッサ。
ここでアンゼルは、自分が黒スーツを着続ける理由を語ります。
要約すると、
- 自分は「育ちが良い」とは言えない
- だからこそ、人はまず見た目で判断するという現実を理解している
- せめて服装だけはきちんとしておくべきだと考えている
という、かなり達観した価値観を明かします。
もともとマフィアの世界で生きてきた彼が、 「外見を整えること」を最低限の自己防衛と礼儀として捉えているのがわかる場面です。
一方のフレッサは、「このスーツ一式が暗器仕込みの武装状態」と説明しており、
アンゼルとフレッサのスーツ姿は、それぞれ 「生き延びるための知恵」と「暗器を隠す武装」という意味を持っています。
3-2. マフィアのボスに拾われた過去と、「カタギを巻き込まない」線引き
回想シーンでは、マフィアのボスが幼いアンゼルを拾う場面も描かれています。
明言はされていないものの、作中描写から アンゼルは元・孤児だった可能性が高いと考えられます。
そんな背景を持つ彼ですが、 現在のアンゼルは基本的にカタギ(一般人)に手を出さないスタンスを貫いています。
フレッサと裏社会の話をしているときも、 会話の中心は「誰を守るか」「どこまで巻き込むか」といった線引きに近い内容が多く、 裏社会の流儀を知ったうえで、一般人を巻き込まないように立ち回る大人として描かれています。
4. アンゼルの戦闘スタイルと「氣」の才能
4-1. 元マフィアの用心棒+鉄パイプ使い
アンゼルの基本スタイルは、鉄パイプを契約武装で呼び出す近接戦闘です。
契約武装によって瞬時に武器を出し入れできるため、
- 不意打ちへの対応
- 狭い場所での乱戦
- 素手からの即座の武装
といった局面で非常に相性が良く、「喧嘩慣れした武闘派の街のプロ」感が強く出ています。
空賊との戦闘シーンでは、ニアが銃撃されそうになった瞬間、 アンゼルが鉄パイプを展開して庇おうとする描写もあります。
結果的にはニアが弾丸を素手でつかんでしまうのですが、 「誰より早く反応して動く」反射神経と判断力は、アンゼルの大きな魅力の一つです。
4-2. 「お前強すぎない?」──氣を通して見えたニアの異常さ(第4巻第14話)
第4巻第14話、アンゼルが本格的に「氣」の修行を始めた頃。
彼はニアの力を感じ取り、 「お前、強すぎないか?」という趣旨のことを口にします。
これは、氣の基本をかじった程度の段階で、すでにニアの規格外ぶりを感覚的に理解してしまった ということでもあります。
ニアの側もその成長をはっきり感じ取り、 アンゼルに対して「あなたはもっともっと強くなる」と断言しています。
さらにニアを見送る場面では、アンゼルの心の声として、 「あれは関わってはいけない存在だ」「氣が見えるようになって、より深く理解した。 あまりに強すぎる」といったニュアンスの独白が描かれます。
弟子としてリスペクトしつつも、「人間の域を超えた何か」としてニアを見ているのが分かる、重要なシーンです。
4-3. 基礎重視の修行スタイルと、「外氣」習得による飛躍(第7巻第32話)
第7巻第32話では、アンゼルの修行スタイルの特徴が明かされます。
彼は派手な必殺技にはあまり手を出さず、 ひたすら基礎の鍛錬に時間を割いてきたタイプであることが示されています。
その結果として、
- 他の弟子たちに比べて、氣そのものの扱いが非常に上手い
- 身体の内側と外側の氣の流れを、細かくコントロールできる
という「地味だけど本質的な強さ」を身につけています。
ここでニアから新たに教わるのが「外氣」の概念。
自分の身体の内側だけでなく、外の空間に広がる氣を扱うことで、
- 攻撃の間合いの拡張
- 敵の動きや殺気の察知
- 複数の敵への対応力向上
など、アンゼルの戦闘力はここからさらに伸びていくことが示唆されます。
ニアもアンゼルの伸びしろを高く評価しており、 弟子の中でも「氣の扱い」に限ればトップクラスの適性を持っていると見てよいでしょう。
5. 居酒屋「薄明りの影鼠亭」──裏社会と表社会の「中間地点」
5-1. 冒険者リーノの「変身ポイント」としての店(第6巻第27話)
第6巻第27話では、居酒屋「薄明りの影鼠亭」が、 ニアの仮の姿・冒険者リーノの重要拠点になっていることが描かれます。
リーノがリノキスへ戻る際に姿を消す場所が、この店なのです。
アンゼルとフレッサは、
- 冒険者リーノの情報を外に漏らさないようにする
- 噂や勘の鋭い連中をごまかしつつ、ニアの正体を守る
といった形で、情報隠蔽と火消し役を担っています。
しかし、武闘大会の優勝候補としてリーノの名前が挙がるにつれて、
- リーノを狙う勢力の視線
- 裏社会の連中の探り
が一気に濃くなり、アンゼルたちの負担も増大していきます。
それでも彼らは基本的にカタギは巻き込まないスタンスを崩さず、 裏の事情をうまく飲み込んで処理しているのが、なんとも「マフィアっぽくて良い人」なところです。
5-2. 赤剣のベッカー&本家脚龍の夜襲(第7巻第31話ほか)
第7巻では、冒険者リーノの情報を求めて、 赤剣のベッカーや本家脚龍の関係者とみられる一団が、 アンゼルのもとへ次々と押しかけてきます。
- ベッカーは居酒屋の常連になり、情報を引き出そうとする
- 本家脚龍の一派は、ついに夜襲という強硬手段に出る
しかし、本家脚龍側の夜襲はアンゼルの圧勝で終わり、
「リーノに手を出そうとするなら容赦しない」というメッセージを裏社会に叩きつける形になります。
5-3. ニール護衛依頼と「気掛かリスト」の中身(第7巻第32話)
第7巻第32話では、セドニー商会からアンゼルへの護衛依頼という形で、 さらに複雑な仕事が舞い込みます。
依頼内容は、リーノ=ニアの兄であるニールの護衛。
セドニー商会は、
- ニアと自分たちの関係
- アンゼルがニアの弟子であること
を理解したうえで、あえてアンゼルに護衛を頼んでいます。
しかしフレッサは、ニールに対して「色々としたい」と危うい発言をしており、 アンゼルの苦労は増えるばかりです。
この時点でのアンゼルの「気掛かリスト」には、
- マフィアのボスからの命令(武闘大会で優勝しろ/ボスがアンゼルに500億クラム賭けている)
- しつこく情報を求めてくる赤剣のベッカー
- 本家脚龍の接触と圧力
- セドニー商会からの依頼(ニールの護衛)
などが並んでおり、気苦労が絶えないイケメン大人枠としての魅力が全開になっています。
5-4. ニール暗殺未遂と、即座の行動力(第7巻・ウィングロード事故)
本家脚龍関係者とみられる勢力は、情報を引き出すために、 アンゼルが護衛しているニールの命を狙うところまで踏み込んできます。
ニールが乗るウィングロードに細工をして事故を装おうとした場面では、 誰よりも早く異常に気付いて動いたのがアンゼルでした。
ニール自身は無事救出されますが、 その後、フレッサと侍女リネットが容疑者たちを片っ端から半殺しにするという大惨事に発展。
最終的な後始末は、アルトワール側の脚龍が行うことになります。
ここでもアンゼルは、「最初に状況を察知し、カタギを守るために動く人」として描かれており、 裏社会出身でありながら倫理観と責任感を持つ大人であることがよくわかります。
6. フレッサとの関係と「裏の世界」の会話
アンゼルとフレッサは、どちらも裏社会に通じたキャラクターです。
二人がゆっくり話しているシーンでは、
- 本家脚龍や武闘家たちの実力と評判
- マフィアや空賊の動向
- 裏社会での情報の価値
といった、いわゆる「裏の世界あるある」が多く語られます。
第6巻第27話では、武闘大会に関わる面々の実力について、 二人で酒を飲みながら語り合う場面もあり、
ここでの会話からは、
- アンゼルが戦闘家としての目利きでも優れていること
- フレッサとアンゼルが、互いに「裏の顔」をよく知る仕事仲間であること
が伝わってきます。
7. ニアの弟子としての立ち位置と、今後の伸びしろ
7-1. 「氣の素質」が高く、ニアからの期待も大きい弟子
ニアには複数の弟子がおり、 その中にはリノキス、ガンドルフ、フレッサ、リネット、アンゼルなどが含まれます。
その中でもアンゼルは「氣を見る目」と「氣の扱い」の素質が高い弟子として描かれています。
第4巻第14話でニアがアンゼルに向けて、 「あなたはもっと強くなる」と断言する場面は、
ニアが彼の潜在能力をはっきりと認めた瞬間だと言ってよいでしょう。
7-2. ニアに対する「畏怖」と「理解」
一方でアンゼルは、ニアのことを誰よりも冷静に恐れている弟子でもあります。
氣が見えるようになったことで、ニアの力がどれほど常軌を逸しているかを理解し、 「関わってはいけない存在」とまで心の中で評している点が、それを象徴しています。
弟子として敬意は抱きつつも、一線を引いて眺めている距離感があり、
このバランス感覚が、アンゼルというキャラクターをより大人びた存在にしています。
7-3. まとめ:裏と表をまたぐ、苦労性イケメン大人枠
ここまでの内容をまとめると、アンゼルは、
- 元マフィアの用心棒でありながら、今は居酒屋の店主として表の顔も持つ
- 黒スーツとネクタイに、過去と現実への達観が込められている
- 戦闘では鉄パイプ+氣を駆使し、基礎重視の修行で確実に強くなっている
- ニアの弟子の中でも、特に「氣の扱い」と成長の伸びしろが大きい
- 裏社会と表社会の境界で、ニアやニール、冒険者リーノを守る防波堤のような役割を果たしている
- トラブルを押しつけられがちだが、最終的にはきちんと片付けてしまう苦労性イケメン
……という、とても「大人の読者から見て感情移入しやすいキャラクター」になっています。
武闘大会が本格的に動き出すこれからの展開では、 アンゼルがどこまで「外氣」を使いこなしていくのか、
そしてニアや他の弟子たちとの力関係がどう変化するのかにも注目です。
アンゼルの“本気”は本編で体感を
チンピラ相手の初登場から、居酒屋の店主、ニアの弟子としての覚醒まで――アンゼルの魅力は漫画でこそ伝わります。
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