ベンデリオは「殴りたい存在NO.1監督」としてリストン領で名を馳せる映像監督です。
超過密スケジュールをこなす厳しい一面を持ちながらも、仲間をケアする心遣いもあり、出演者のニアをはじめとするメンバーから信頼を得ています。その独特な存在感と手腕を紹介します!
プロフィール
基本情報
- 名前:ベンデリオ
- 役割:リストン領魔法映像撮影班の監督
- 出身:不明(リストン領?)
- 年齢:不明(30代?)
- 特徴:撮影スケジュールは超過密スケジュールを組み、無茶ぶりをしてメンバーの心を折るスタイル。しかし、撮影後にはバーベキューを開くなどしっかりとメンバーのケアはしており、ニアも嫌ってはいない様子、殴りたいが・・・
- 代表作:リストン領遊歩譚
外見的特徴
業界人っぽく(?)、プロデューサー巻き(セーターを肩にかけるスタイル)をしている。
背が高く何事にも物怖じしない雰囲気で、顔は若干くどい。
監督ベンデリオの無双ぶり
ベンデリオは魔法映像という新しい概念に対して、視聴者の反響を分析し、人気のあるコンテンツ(ニアの出演作品など)は全力を持って撮影する力(人を動かす力)があり、監督としては相当な実力者と考えられます。
魔法映像の反響を分析している
初登場シーン(第1巻第1話)で、ベンデリオとニアの次のような会話がある。ベンデリオに「リストン領遊歩譚」の感想を聞かれたニア。
ゆるやかで私は好きです。
ただ飲酒のシーンが多すぎるのでは?
同感だ。
しかし地方の酒や特産品は視聴者の受けが良くて放送の後はよく売れるんだ。
(なるほど・・・私のような人が購入するわけだな)
TV広告の考え方そのままに、ベンデリオは映像の使いどころ・強みを熟知している。
そして第二話では、ニアとニールが出た「ニアの生存報告」映像の反響が良かったことを分析して再出演のお願いに来ているあたり、しっかりと映像監督らしい仕事をしていることがうかがえる。
現代日本のテレビ局プロデューサーであれば視聴率や広告といった概念は常識です。しかし、魔法映像が始まったばかりの世界でこの思考ができるのは有能な証拠でしょう。
ベンデリオが地獄を生む理由
ベンデリオの超過密撮影スケジュールには、ニアですら精神を削られています。
普通の精神しか持たないスタッフ達の苦しみはいかほどか。
過酷な現場の中で、メンバーに“殴りたいけれど離れられない”と思わせるのは、彼の手腕ゆえでしょう。
何が辛いのかわからないけどとにかく辛い時も、理由不明の涙が零れた時も、無性に家族に会いたくなった時も、逃げた者を一人だけ幸せになどさせるものかと全員で追いかけた時も、いずれあのくどい顔を殴る誓いを胸にみなで地獄に挑んだ・・・
引用:凶乱令嬢ニア・リストン 第2巻176ページ(第10話)より引用
ただ「撮影がキツイ」ではなく、地獄のような心の叫びをキャッチーに、色鮮やか(主に赤や黒っぽいですが)に表現しているところも、凶乱令嬢ニア・リストンの魅力です!
ちなみにニアとリストン領放送局撮影班の過密スケジュールはこちら。
- 小学部1年生の夏休み:ニア・リストンの職業訪問など、2週間で37本撮り
- 小学部1年生の冬休み:10日で26本撮り(夏の再来)
- 小学部2年生の春休み:約1週間で11本(ニアは、ヴァンドルージュ皇国の結婚式撮影もあり)
通常の映像制作では1本の撮影に数日かかるのが普通。にもかかわらず、ベンデリオのチームは1日に3本以上撮る驚異のスケジュールをこなしているのです。
ニアとベンデリオの関係
ベンデリオ監督と出演者ニア・リストンとしての関係
ベンデリオはリストン領放送局映像版の監督として、出演者のニア・リストンを丁重に酷使しています。しかし、ベンデリオは初対面のシーンで車いすのニアと目線を合わせるためにひざを折って話しかけ、「ニアちゃん」と馴れ馴れしくもニアの緊張を解くように話しかけている。
ニアは映像出演が本格的になってからベンデリオへの「殴りたい」気持ちは隠せていないものの、打ち合わせは笑顔で行い、リストン領放送局を盛り上げるという意志が共有出来ていると感じられる。
総じて、二人の関係は良好に見えます。殴りたいけれど尊敬せずにはいられない、そんな監督がベンデリオです。
ニアの魔法映像の師匠
ベンデリオは、『ニアの魔法映像の師匠』という重要な役割も果たしています。
ニアが氷の双王子の演劇撮影、ヴァンドルージュ皇国での結婚式の撮影で上手に立ち回れたのも、ベンデリオの撮影技術や考え方を知っていたからこそでしょう。
そんなニアの心の声が描かれたシーンがあります。それは、アルトワール学院準放送局のメンバーからアドバイスを請われ、魔法映像は「視聴者に分かりやすく伝える」ことが肝だと伝えた後。
私の技術はベンデリオから学んだものだ
彼はいわばこの業界での師匠
殴りたいが
引用:凶乱令嬢ニア・リストン 第5巻137ページ(第24話)より引用
ニアがベンデリオを尊敬していることを呟く、これもまたグッとくる場面です。
「殴りたい」と思いつつも師匠として尊敬しているこの複雑な感情こそ、ニア・リストンの魅力の一つでしょう。
今後の展望
ベンデリオの「くどい顔」は今後もリストン領放送局で見られるはずです。
次の「地獄のスケジュール」にもご期待ください。
次回、ベンデリオがまたどんな無茶ぶりを見せてくれるのか、ニアが彼を殴る日が来るのか、目が離せません。
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